長野県松本市にてカトラリーを制作する守田詠美さん。
守田さんは洋白という素材でカトラリーを制作しています。
美しく可愛らしい佇まいでなおかつ実用的。
そんな素晴らしいカトラリーを生み出している守田さんの元へ去年の年末お伺いしました。
▲渋くかっこいい彫金机
住まいと工房が一緒になっている一軒家で暮らす守田さん。
ショールーム“PICNIC”も構え、作品を見ることもできます。
とても可愛らしい空間で守田さんのセンスの良さが詰まっています。
実際に作業場も見せていただき、作品が完成するまでの一連の流れをお伺いしました。
元は金属の板の状態からスタートします。
まずは作品のサイズに合わせて切り出すところから。
切った金属板を金槌で何度も何度も叩き、薄く伸ばしていく。
▲切る時は電動の機械ではなく手動の裁断機を利用。てこの原理を利用して切っている。
フリーハンドで書き起こした型紙を利用し、サイズを合わせて糸鋸で切り出します。
作品をイメージし、自分で書いた線がいい曲線を作り出すので、型紙は重要だそう。
▲実際の型紙
そのあとはやすりがけ。フォークの細かな隙間も丁寧にやすりをかけていきます。
さらにこの後スプーンとケーキサーバーは一度熱を加えて加工しやすくする焼きなましを行う。
最後は型を使い金槌で叩き、形付けをして完成です。
▲叩く衝撃に耐えられる硬い欅の木に守田さんが自ら彫った型
▲金槌の打つ面は常に綺麗に。そうすることで作品に傷などがつくのを防ぐ。
想像を遥かに超える労力がかかっています。
1日を通し、作品を0から完成まで持っていく作業のため1本1本と向き合っているような感覚と、お話ししてくださいました。
作品の背景を知ることでより一層特別な感情が生まれ、大切に使っていきたいという気持ちになります。
▲食器棚。守田さんの好きが詰まっています
▲使いこまれたカトラリー。少しずつ集めていきたい・・
▲一緒に暮らしているぐーちゃん。かわいい!
守田さんの作品づくりの背景を知り、暮らしを楽しむ姿も垣間見れた1日となりました。
そんな守田さんの作品展は3/30(土)より始まります。
ガラス作家ワダコーヘーさんとの二人展。
喫茶ではお二人の作品を使い提供しますのでぜひ使い心地をお試しくださいね。
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