7月に笠間で制作されている稲吉義光さんの工房を訪ねました。
稲吉さんの工房は少し街からは離れていて、山の中にあります。
自然豊かな土地で空気もおいしかったように感じます。
▲田園の緑と空の青が綺麗
稲吉さんの作品は土っぽさを強く感じる、個性的な質感がとても面白いです。
そして何をのせるか想像しながら選ぶのがたまらなく楽しい器です。
鉢には煮物、高台のある浅鉢は漬物、ボウルにはスープでも入れようかな・・
こんな想像を頭の中で繰り広げながらじっくり器を選ぶ時間はとってもワクワクしてしまいます。
そんな土味を感じる稲吉さんの器。
それもそのはず。
山から土を採ってきてふるいにかけ調合し、釉薬として使用する制作方法もあります。
焼き上げた後はざらっとした質感なので、器全体にやすりをかけて仕上げます。
工程が多く、時間がかかっています。
大切に作られた器の背景を知るとより一層大切にご紹介したい、そして使っていただきたいという想いが増しますね。
▲ずらりと並んだ器たち。ラフに積み重ねられていても絵になります。
▲土をふるいにかけ、含まれた砂を取ったもの。
▲制作途中の器。形がなんとも綺麗です。
稲吉さんはご自身で作られた器を自分で頻繁に使います。
そうすることで体の一部のように“内部化”しているそう。
この話を聞いた時でなんだか哲学的で難しく感じましたが、まっすぐ器の制作の仕事と向き合っているんだなと強く感じました。
▲新作の白錆釉。稲吉さんが作る白の器はなんだか新鮮ですが、これが素敵なんです!
やまいちでこの度ご紹介できること、とても嬉しく思います。
料理がさらに楽しくなる予感間違いなし!
ぜひ店頭でじっくりとご覧ください。
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